殆どの電子機器が対象!?EMC試験の概要を知ろう

そもそもEMCってどういう意味?

電磁的に中立であることを意味する英語の頭文字3つからなる言葉がEMCです。私たちの身の回りにあるパソコンやスマートフォン、電子レンジといった電子機器は必ずある程度のノイズを発しています。また、他のノイズの影響を受けて誤作動してしまうことがあります。このノイズ発生量や耐性値が、定められた基準以内に収まっているかどうかを調べることがEMC試験です。本試験における合格ラインは国や団体によって異なります。ですから、日本で合格した製品が他国では不合格ということもありえます。

EMC試験におけるEMI測定

EMC試験は電子製品のノイズに関する性能を調べるテストのことですが、そのうちのノイズ発生量を調べる方をEMI測定と言います。単純に測定すると言っても、その方法は製品によって違います。一口にノイズといっても有線を伝うものや、空間を電波するものなどに別れているためです。たとえばパソコンとドライヤーとでは使用シーンが全く異なりますから、それぞれに適した測定方法が選ばれます。他のノイズが混じってはテストになりませんから、基本的にEMI測定は山中などの人里離れた場所で行われます。

EMC試験におけるEMSテストとは?

EMC試験において、その製品が十分な対ノイズ性能を備えているか調べることがEMSテストです。ノイズ発生量を調べるEMI測定と違い、その測定方法は非常に多岐に渡っています。たとえば静電気を受けても問題なく動作するかどうかを調べるテストや、強力な電磁波をぶつけるテストなどがあります。ノイズ耐性の重要性は近年になってようやく認知されたことであるため、まだ世界共通規格は存在していないのが実情です。

EMC試験は、ノイズ発生量測定とノイズ耐性測定の2つで構成されています。いずれの測定も、その電化製品の安全性を担保する上で非常に重要です。